年頭所感
伝統医療が取り組む重要性
明けましておめでとうございます。
柔道整復師、鍼灸マッサージ師の皆さまによって伝統と実績を積み重ねてきた、この伝統医療の世界が患者さんからはもとより、広く社会全体から高く評価されることをめざして皆さまとともに歩み、力強いサポートの展開をしてまいることを誓いつつ、年頭の挨拶を申し上げます。
まずもって、皆さまにおかれましては日々の施術、そして、ここ近年はコロナウイルスの感染予防対策に追われる中、当組合のもろもろの活動に多大なご協力をいただき、おかげさまで私どもの行う伝統医療への理解が広まり、かつ、深まりつつあることに厚く感謝する次第であります。
日本は今、急速に少子高齢化が進展し、社会保障などのあり方が問われるのみならず、社会、経済活動の多くの分野、とりわけ、医療や福祉の分野の担い手不足が顕著になっております。若い人はもちろん高齢者も一人ひとりが健康で、この社会を支えていくことが強く望まれています。そうした中、柔道整復師や鍼灸マッサージ師の皆さまが担う伝統医療と西洋医学とが相俟って、医療界全体が総力を挙げて人々の健康の確保と増進に取り組むことの重要性は年々高まるばかりです。全柔協は、このような時代の要請を踏まえつつ業界のオピニオンリーダーとして、皆さまの展開する医療、施術への社会的評価の一層の向上に向けて、組合員の皆さまとともに歩み、進化してまいる所存であります。
新年に当たり、私ども全柔協の決意の一端を申し述べ、引続きのご協力とご支援をお願い申し上げる次第であります。
会長 伊藤庄平
飛躍する一年に向けて
新年を迎え、組合員の皆さまにおかれましては、日々の施術所運営にご多忙の中、当組合の活動を支えていただき誠に感謝しております。心よりの御礼と年頭のご挨拶を申し上げます。
今年は卯年です。兎はその飛び跳ねる姿から、飛躍や向上のシンボルです。皆さまの生活や業界全体がより良く飛躍する一年であってほしいと切に願っております。コロナ禍が始まってもう3年になりますが、様々な対策を講じることで、ようやく以前の日常を取り戻しつつあります。この1年がきっと、皆さまにとってさらに良い年になりますように、当組合は一層尽力いたします。
令和6年秋に保険証をマイナカードにすることが国から発表されたことを受け、全柔協が主体となって発足した全国柔道整復師統合協議会でも、オンライン資格確認の仕組みに関する説明会を開催して情報共有を行いました。今後、ワーキンググループによって、柔整・鍼灸マッサージのマイナ保険証の対応やその後の在り方について引き続き議論されていきます。全柔協も参加する委員を通じて、積極的に意見を申し述べ、先生方の負担ができるだけ少なくなるように、厚労省等各所に働きかけてまいります。
ただし意見を貫き、実現させるためには、業界全体が適正な保険請求をすることが大前提です。同時に後継者育成も業界の発展には欠かすことができない必要なことです。今や施術管理者の要件として必要な実務経験と管理者研修で開業のハードルは高まるばかりですが、マンパワーとして仲間を増やし、団体としてさらに大きくなることで、業界を牽引していける組織であるとともに、さまざまなサービスを通じて、施術所運営をフォローして参りたいと思います。施術を通じて信頼を獲得し、業界のイメージアップそして院の繁栄にもつなげて、共に前進してまいりましょう。2023年が組合員の皆さまと業界にとって素晴らしい飛躍の1年になりますことを心よりお祈りいたします。
理事長 岸野雅方