包括的手技療法 ~組織別手技療法の特徴~
第2回目テーマ:膝関節障害、特に退行性変性に対するアプローチ
講師:倉津弘一
日付:令和6年11月10日(日) 時間:10:00~13:00
場所:全柔協会館2階
冒頭に、講師より「“変形性膝関節症”と診断されて整骨院へ来院される方が多いですが、必ずしも痛み=骨の変形ではないので、診断名にとらわれずに痛みの原因を見つけることが重要である」とお話があり、講義はスタートしました。
膝のリモデリングと軟骨について説明があり、その後膝回りで痛みを発する7つの組織について説明がありました。
膝の動きがスムーズかどうか判断するために、実際にしゃがんで確かめる時間がありました。
後半は膝に痛みのある受講者に対してデモンストレーションを行いました。
筋肉を触りながら痛みの原因がどこにあるか突き止め、固まっている筋肉を緩めるようなマッサージをしたところ、痛みが緩和されスムーズにしゃがむことができるようになり、施術を受けた受講者が嬉しさと驚きの声をあげられていました。
骨でなく骨の周りの筋肉にアプローチすることで痛みが緩和されたことに、講義の始めに仰っていた必ずしも痛みの原因が骨にあるわけでないことを体感しました。
その後2人1組となり実技が行われました。
講義内容を踏まえて受講者同士が確認しあいながら実技を行い、講師もアドバイスや解説を交えつつ各ペアに声をかけて回られました。
講義中も講師から質問を投げかけたりなどして、受講者とコミュニケーションを取りながら進めていたのが印象的でした。