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反響率だけではない! チラシを配布する3つの意味
つまり、チラシを10,000枚配布すると、1~3人の反響があるという計算になります。10,000枚も配布したのに、たったの1~3人しか来院しないのでは、チラシを配布する意味がないと感じる人もいるかもしれませんが、決してそうではありません。
チラシには目に見える数字だけではない大きな3つの意味があるからです。
1.地域の方へ向けての情報発信
患者さん2,000人に聞いたアンケートによると、施術所を選んだ決め手の50%が「自宅・職場から近い」という理由でした。
チラシを配布するメリットの1つはズバリ「地域に向けてピンポイントで情報を発信できる」という点にあります。
地域密着型の接骨院にとってピッタリな方法です。
2.接骨院の認知度を上げ「選ばれる接骨院」になる
集患に必要なのは「接骨院の存在を知ってもらうこと」です。
チラシは、地域の患者さんに接骨院の存在を知ってもらう効果的なツールの1つなのです。
心理効果の1つに「単純接触効果」と呼ばれているものがあり、人と人との関係は接触頻度によって親密度が増していくといわれています。これは体験や見聞きしたものすべてが対象となります。
チラシを繰り返し配布して患者さんが接骨院名に触れる回数を増やし、地域の方に接骨院名に親しみを持ってもらい「選ばれる接骨院」にしていきましょう。
3.家族や友人からの紹介によって接骨院は選ばれる
10,000枚のチラシで来てくれる患者さんが1~3人だったとしても、その1~3人をスタートに多くの集患に繋がる可能性は十分に広がっています。
チラシ配布によって得られる集患チャンスを無駄にしないために、普段から患者さんとの信頼関係を築き1度来院したらまた相談したくなる院、誰かに紹介したくなる院にしておくことが大切です。
効果が出るチラシ配布方法
チラシの効果を発揮するためには、何度も繰り返し配布することが重要です。
マーケティングの有名な理論に「セブンヒッツ理論」というものがあり、人は広告を3回見ると認知する確率が上がり、7回見れば行動に移す確率がさらに上がるといわれています。
また、上記でも述べましたが、患者さんは「自宅・職場から近い」施術所を選ぶ傾向があります。
つまりチラシは、広範囲に1回だけ配布するよりも、範囲を狭く設定して定期的に配布し続ける方が効果が期待できます。
チラシの配布枚数と回数の目安
チラシの印刷枚数は配布方法や地域によって大きく変わります。
チラシの印刷枚数を決める時は、まずはどのような地域にどのような方法でチラシを配るかを考えましょう。
近所など徒歩圏内に配るのであれば、3,000~10,000枚位。
自転車・自動車で来院される患者層も考慮して配るのであれば、20,000~50,000枚位必要でしょう。
手巻きの場合は、時間の許す範囲で少しでも多く配ってください。
☆必要枚数は地域や配布範囲によって異なりますので、ポスティング業者や集配所にご相談ください。
推奨の配布目安
【頻度】毎週200~300枚以上(800~1200枚以上/月)
【期間】最低6カ月~新患が15人になるまで続ける
配布方法の特徴
折込チラシ
1回の印刷枚数が多いほど1枚あたりのコストが下がります。
繰り返し配ることを見越して、数回分をまとめて印刷することをおすすめします。
ポスティング
近年、新聞離れは若者だけでなく高齢者にも広がっていますが、ポスティングなら新聞をとっていない家庭にも配ることができます。
さらに、ポストにそのままチラシを入れるので、直接手に取ってもらえる可能性が高くなると考えられます。
また、自分でポスティングすることで、さらに反響率を高めることができます。
自分でポスティングすれば配布地域をより効果のある地域に絞ったうえで、もれなく確実に配布することができるので反響も高くなります。
ただ、時間と手間がかかるため、すべてを1人でしようとせずスタッフや知り合いに手伝ってもらうなどして、施術の負担になりすぎないようにしましょう。
手まき
高いのが駅前などで手配りする手まきも反響率が高いといわれています。
手まきは直接顔を見てチラシを渡せるので、印象深くなり親近感も沸くため反響率も格段に上がります。
チラシを渡す際は、笑顔と清潔感を大切にして丁寧に対応し、相手に良い印象を与えるようにしましょう。
1回の印刷枚数の目安
新聞折込・ポスティング:3,000~30,000枚
手まき:500~5,000枚
チラシは配布し続けることが重要!
チラシを配布してから来院するまで時間がかかります。
チラシを配布してもすぐに新患が増えにくいので効果がないと思われがちですが、「配布後3カ月や半年後に来院してくれた」という話は一般的です。「1回やってみて効果がなかったから」と止めるのではなく、配布し続けることが重要です。
新患には来院のキッカケの統計をとる
新患が来院したら、必ず接骨院をどのように知って来院してくれたのか統計を取りましょう。
統計の取り方は、問診票に「当院をどのようにしてお知りになりましたか?」という項目を追加したり、問診時に口頭で確認したりする方法があります。
接骨院を知ったキッカケから来院までの経緯をヒアリング
例えば、「今回配布したチラシをキッカケにホームページを検索して、来院を決めた」場合、この患者さんが接骨院に来院するまでに、チラシとホームページという2つの広告媒体が来院のキッカケになっています。
統計を取ることで、どの広告媒体がどの年齢層・地域に効果があるかなどがわかるので、今後の宣伝活動の重要な資料になります。
知っているだけではダメ! 行動して成果につなげる
「知っているけど行動できていない」という接骨院と「すでに行動している」という接骨院では、成果が大きく違ってきているはずです。
情報を「知っている」だけでは何の成果にもつながりません。知っている情報を活かして「行動する」ことで成果につながります。