日本は2015年の時点でキャッシュレス決済比率が18%と他国に比べて低い値から、2022年には堅調に上昇し、36.0%(111兆円)となりました。
海外ではで韓国が93%でトップ。中国、イギリス、アメリカが40%~60%(2016年)。
その内訳は、クレジットカードが30.4%(93.8兆円)、デビットカードが1.0%(3.2兆円)、電子マネーが2.0%(6.1兆円)、コード決済が2.6%(7.9兆円)でした。
接骨院のキャッシュレス決済が必須に!
コロナ後、キャッシュレス決済を希望する患者が多くなっています。
接骨院・鍼灸院の数が増え、競争が激しさを増していくなか、キャッシュレスへの対応は必須となっていきます。
時代の流れに沿ってすばやく対応していけるかが、今後、接骨院・鍼灸院が生き残るためのカギになります。
目次
接骨院で一部負担金はキャッシュレスで支払えるの?
厚生労働省より、事務連絡「医療機関等における一部負担金のキャッシュレス支払いについて」が発出されており、一部負担金のクレジットカード、タッチ式決済、QRコード決済、バーコード決済等のキャッシュレス決済も差し支えないとされています。
≫医療機関等における一部負担金のキャッシュレス支払いについて(令和5年9月29日事務連絡)PDFファイル
接骨院で使用できる電子決済は?
一部負担金を現金以外で決済できる手段
- クレジットカード
- 現金チャージ、銀行口座、クレジットを経由した電子マネー(例:Edy、Suica、nanaco、auWALLET 等)
- QR決済(Pay)
- デビットカード
※回数券・プリペイドカードなど施術費用を先行しての決済は、大半の金融機関で取り扱いが出来ません。個別にご確認ください。
取り扱えないもの
- ビットコインなどの暗号資産。
- 付与したポイントでの決済(Tポイント、楽天ポイント、dポイント、Ponta など)。
※ポイントは健康保険施術以外は可能。
キャッシュレスのメリット・デメリット
メリット
患者にとってのメリット
キャッシュレス決済は、患者にとっては、現金を持たずに通院が可能になることや、紛失等のリスクが現金に比べて少ないことがメリットです。
接骨院にとってのメリット
患者が治療に行きたいときに手持ちの現金では足りない場合、キャッシュレス決済が可能な接骨院や整体院、リラクゼーション店舗など他院に行ってしまう可能性を下げることができます。さらに、手持ちの現金を気にする必要がないため、患者一人当たりの平均単価が上る可能性もあります。
また、訪日外国人旅行者へも対応することが可能です。
滞在中に予期せぬケガで施術を受けたものの、現金が足りずに未払いになるケースも発生しています。キャッシュレス決済できれば、訪日外国人旅行者も受け入れやすく、料金も未払いとならずに済む可能性が高くなります。
デメリット
デメリットは、キャッシュレス決済時の手数料です。決済手数料は1~4%程度が標準です。キャッシュレス決済が行われると決済手数料がかかり、接骨院・接骨院・鍼灸院の利益が減ります。
接骨院・鍼灸院でのキャッシュレス導入
クレジットカード
病院でのクレジットカード決済導入は、総務省などの行政も推進しており、病院に加えて、接骨院・鍼灸院でも今後導入する院が増えていくと考えられます。
参考:カードによる医療費の支払方式の拡大(総務省行政評価局)
QR決済
QR決済は、スマートフォンやタブレットなどで簡単に導入が可能なため、導入コストがあまりかかりません。
領収証は現金同様に発行義務があります
キャッシュレス決済も現金決済同様に接骨院に領収証発行義務があります。
例えば、PayPayでの決済ではPayPayからの領収証発行はありません。
「キャッシュレスにどう対応していいかわからない」とお悩みの方へ
- 何から始めていいのかわからない
- 他院と差別化したい
- 導入したいがあまりお金はかけたくない
- 感染症対策としてキャッシュレス決済を導入したい